みんなの森にムササビの巣箱を設置しました

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大芝高原みんなの森にムササビが!

こんにちは。協力隊OBの杉本健輔です。

大芝の森では、松枯れ対策としてアカマツ伐採を進めているところです。
そんな中、「今年度の伐採予定のアカマツにムササビの巣穴がある」という情報が入りました。
村では伐採回避も検討しましたが・・、「セラピーロード近くの腐朽木であり、散策利用者の安全確保の観点からやむなく伐採するしかない」とのこと。これは大ピンチ!!!

↓写真の中ほど「腐朽してウロになっている部分」を巣穴に使っているとのこと↓

巣箱を作るべし

何か、ムササビのために出来ることはないだろうか?
最近流行りのAI先生に相談すると、以下の回答が。

・・・・・・【AIコメント】・・・・・
伐採の影響について
ムササビは複数の巣穴を利用するため、単一の木の伐採が即座に個体の「生命の危機に直結する可能性は低い」かもしれません。しかし、ムササビの生息には、樹洞ができるような大径木のある森林や、木々の間を滑空して移動できるような環境が不可欠です。ムササビの保全のためには、複数の巣穴を確保できる多様な樹齢の木々がある森林環境を維持し、可能であれば「巣箱」を設置するなどの対策が有効とされています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・

みんなの森では、多様な樹種や大きさの木々がある「多様性の森」を目指しているところですが、残念ながら現時点では「樹洞」ができるような大径木は多くありません。
そこで、村内有志数名によりムササビお引っ越し先の「巣箱」を製作・設置することとしました。その様子をご報告します。

なお、あくまでも仕事ではなく趣味の活動であること、村の正式な許可をとって設置していることを申し添えておきます。

まずは許可申請

勝手に巣箱を設置するわけにはいかないので、村の観光森林課に相談。
「南箕輪村信州大芝高原みんなの森設置条例」(第7条第1項の規定)により申請し、正式な許可をいただきました。
迅速な対応、ありがとうございました。
↓申請書・許可書のイメージ↓

材料は有賀製材所のアカマツ板

できるだけ地域の木材で作りたかったので、有賀製材所さんに相談。
節や反りがあって建築材料としては使いにくかった規格外品を格安で売っていただきました。
大感謝!!
樹種は幸運にもムササビ営巣木と同じ「アカマツ」。

設計と部材作成

材料がたくさん手に入ったので、ムササビ用の中サイズと、フクロウ用の大サイズをつくることにしました。
設計をして丸ノコでカットしていきます。

組み立て

いよいよ組み立て。ここからは有志の皆さんと一緒に作業。
板材を合体させて大きな面材をつくって、箱型にして、穴をあけて・・・・。
ムササビ(30*30*50程度)とフクロウ用(45*45*70程度)の2つが出来上がりました。
超デカい!!!

いよいよ設置

とにかくデカい!
普通の小鳥用巣箱のようにはヒョイっと設置できません。
林業用のハシゴで登って、カラビナとロープで滑車構造をつくり、みんなで引き上げてもらいました。
慣れない作業だったので30分以上格闘し、ようやく地上5mほどの高さにムササビ用巣箱が設置できました。
お手伝いいただいた皆様、ありがとうございました。

ムササビさん。ご入居お待ちしております!!!

ちなみに、さらに大きなフクロウ用巣箱は時間内に設置できず・・・。近いうちに設置します。

おわりに(おおしば森部がはじまる・・?)

「大芝高原森林づくり実施計画(p26)」では、おおしば森部(仮)と称し、地域住民が主体となって森で活動を行う組織を立ち上げていくこととなっています。森部の活動例としては、森林整備、環境整備、自然観察、希少植生の保全、木材利用、教育学習など森を楽しむ活動や森をいかす活動が挙げられています。

今回はあくまで有志数名による活動として実施しましたが、今後も地域の皆さんと協力しながら様々な形で活動を広げていければと考えています。
こういった活動に興味がある方は、杉本か、観光森林課にご連絡いただければ幸いです。

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